「発光液」についてのクリエストの考え of Aqua

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「発光液」についてのクリエストの考え

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きっかけ・・・ 

鮮やかな演出効果で披露宴の定番となった発光液演出ですが、あるホテルのブライダルフェアーで同席した同業者と、幼い子どもを抱いた新郎新婦の会話に愕然としてしまいました。

郎婦Q,「発光液の成分って何ですか?」 業者A,「リンスのような成分です。」 

発光液を扱う者として、もし判っていて言っているのならそれは明らかな「嘘」であり、知らないで言ってるのなら「あまりにも無知」すぎる説明です。

そういう私たちも「なんで光るの?」と聞かれたら「二人の愛で」と楽しく答えて続けて来ました。でも「成分は?」と聞かれた時には発光液の性質上「化学薬品です」と説明するのが義務だと考えます。

他社の商売にケチをつけて邪魔するつもりはありませんが、この業界の一員として、業界の発展のため、今まで公にすることをタブー視されてきた「発光液に対する考え」を、私たち演出業者の視点で問題提起しておかなければならないと考えるようになりました。



発光液の国内メーカー 

演出に使用する「発光液」は、そのほぼすべてが国内3社のメーカーからの仕入れに頼っています。各メーカーがまとめた「安全データーシート(MSDS)」に液の成分と諸注意、緊急時の対応等が書かれていますが、今までなぜか「シャンプー程度の毒性であり、塩よりも安全」という部分だけが一人歩きしてしまい、慢性的な毒性やじわじわと知らぬ間に進行する環境ホルモンのへ懸念はまったく問題にされていませんでした。


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従来の発光液の成分 

発光液は、蛍が発光する仕組みを化学的に再現した「ルシフェラーゼ反応」を利用しており、全メーカーが主成分として50〜70%以上の高濃度の「フタル酸エステル」を使用していました。

「フタル酸エステル」は、現在も塩化ビニール、インク、殺虫剤、 接着剤など幅広く使われている可塑剤と言われる薬品ですが、「環境ホルモン」の疑いがあると言う理由から、 日米欧で「子どもが口にするおもちゃなどへの使用(0.1%以上の濃度)」が全面禁止となり、低毒性の「クエン酸エステル」への切り替えが迅速に行われました。

今まで大量に使ってきたインクメーカーも大豆を主原料とした「SOY INK」に、医療用の輸血チューブなども血液中へのフタル酸溶出を懸念して置き換えが推奨されています。ただし、「可塑剤工業会」などは無害だと主張しており、「フタル酸=環境ホルモン」であるとは言い切れない「グレーゾーンの物質」として論争が続いてます。



宴席で使うものだからより安全なものを・・・ 

あるメーカーの安全データーシートには「使用には適切な保護具を使用すること」と書かれていますが、それが何であるかは書かれていません。
別の会社には「蒸気に触れる場合、ダスト・ミスト・煙除去機能を持つ呼吸保護マスクを着用するか、局所排気装置を使用する」と書かれていますが、宴席でマスクをすることはまず無理。まして、現場は子どもや酔ったゲストが平気で触ったり、誤って飲んだりする事もある宴会の席です。

「宴席は日常的じゃないから大丈夫」と言われるかもしれません。でも、ほぼ毎日発光液に触れているスタッフにこそ「より安全な発光液」を使わせるべきであり、相対的にお客様への安全性は飛躍的に高くなると考えました。

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行動・・・ 

数年前、現状を憂いた演出業者3社(H社・D社・弊社)が協力してメーカー側に代替物質への切り替えを強く提言しました。激しいやりとりの末、2メーカーが低毒性の「クエン酸エステル」を使った新発光液を開発・販売しました。

しかし、しばらくするとメーカーの1社は、可塑剤工業会の「フタル酸は無害である」という理論を盾に、残念ながら元に戻ってしまいました。現在、大手3社のうち、1社のみが「クエン酸エステル」を原料に製造販売しています。

以後、クリエストは企業ポリシーとして、いかにコストが高くとも、より環境に優しいとされる「クエン酸エステル」を原料とする発光液しか使用していません。


まとめ 

「グレーゾーン液の代替えがあるのになぜ切り替えないのか?」そこには液の性能や、供給価格など様々な要因があると思います。しかし、この業界に係わる者として「売った後は知りません」といういままでの姿勢はもはや時代遅れです。

こんな事を書くと「余計なことをいうな!」と叩かれるかもしれません。私は一部の会社だけを持ち上げる意図も「だからイデアを!」なんてレベルが低いことを言うつもりはありません。でも、水面下でひそかに進行しているかもしれない「もしもの危険」を知ってて黙っていれば「同じ穴のムジナ」なんです。

この「発光液」を使った演出を選んでくれた新郎新婦、そしてその二人が育む子ども達の世代に、より良い環境を残すため、いま僕らが出来うることはすべて行っておくべきだと思っています。

                                                   2011年 2月15日
                                                     有限会社 クリエスト
                                                     代表取締役 小川茂樹

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